遺産分割協議が難しい3つの理由、その1

森本友治
森本友治
『終わりから逆算する相続対策の専門家』
もりもと税理士事務所の森本友治です。

一昨日はヤクルトスワローズが優勝を決めました♪

先発ピッチャーが心もとない中でも。。。

続きは編集後記で。

土地の分け方

そもそも遺産分割協議をする前に財産目録を作ります。
財産目録って簡単に言うと財産の所在や金額の入った内訳。

そこには当然「数値」が入るわけです。
そうしないと、取り分が多い少ない、が分からないですからね。

現預金ならシンプルです。
解約した金額そのものですから。
(最近外貨預金の変動が激しいですが…)

でも、土地、は難しい。

土地には「個性」があります。

売れる土地、売れない土地
使ってる土地、使ってない土地
収益がある土地、収益がない土地
欲しい土地、欲しくない土地
 etc.

ケーキを等分に分けるのは簡単。
でも、ちゃんこ鍋を等分に分けるのは難しい。

だって、ちゃんこ鍋はいろんな具材が入っているから。

「お前、肉1つ多いぞ!」
「俺、豆腐食ってない!」
「私、にんじん苦手だから白菜ほしい!」

子供の頃はよう揉めてました(笑)


ちゃんこ鍋の具材のように「土地」に同じ土地はない。
この個性派ぞろいを分けるのは容易ではありません。

土地の評価は「一物四価」

ちなみに、相続税申告の際は、路線価法・倍率法に基づく相続税評価。
固定資産税は、市役所から提示される固定資産税評価。

どちらも、「売ったらいくら?」の金額ではありません。

土地は「一物四価」とも言われ、
実勢価格
公示地価
相続税評価
固定資産税評価
の4つも基準があります。

評価の目的が違うわけですから、数値が違っても当然です。

本来は「実勢価格=時価」をもって協議するほうがいい。

でも、「時価って・・・?」
売ってもないのに・・・。
つまり、相続時点では確定値ではない。

もちろん、売って、経費払って、残った分を分ける。
これができれば数値上は平等です。

でも、そう簡単に売れるわけでもない。
時価を出すって、結構難しい問題です。

相続税評価は「時価」ではない

地方の実家
田舎の田畑
そもそも、売れない山・・・。

いわゆる、売却価格<相続税評価、の状態が明らかである土地

このような土地はたくさんあります。

一方で、相続税評価より高い価格で売れる土地もあります。

相続税評価はあくまで相続税の計算をするための評価である。
この点を理解しておく必要があります。

まとめ

【編集後記】

ヤクルトスワローズは現時点で先発で二桁勝っているピッチャ-がいない。
(昨年も最多で奥川選手の9勝)

それでも優勝できたのは、やはり中継ぎ・抑えのピッチャーの踏ん張りによるもの。
先発、中継ぎ、抑え。

夫々のプロフェッショナルが自分の仕事を全うした結果。

相続対策の専門家も同じかもしれませんね。

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この記事を書いた人

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森本 友治

もりもと税理士事務所 代表税理士
1977年富山県生まれ。
23歳から44歳まで21年間、
金沢の大手税理士法人で勤務し、
主に相続業務に携わり、
相続税申告手続きは累計200件以上経験。
その経験から相続対策を
円滑に進めるためには
生前の4つのサイクル&家族会議が
必須であることを提唱。

2022年金沢で
「もりもと税理士事務所」を開業
現在は、相続でありたい姿である
「ゴール」から逆算して課題と向き合い、
その問題に対処するための解決策を
関係者と共有して
真の相続問題の根治を目指すことを
ミッションとする。
趣味は、歴史、ゴルフ、話すこと。
好きな食べ物は、大阪風お好み焼き。