![森本友治](http://souzokusamurai.com/wp-content/uploads/2021/10/80D23EEC-3A8B-4C7F-874A-4EAC2A67136A_1_105_c-200x300.jpeg)
もりもと税理士事務所の森本友治です。
私がお金を払うとき、あまり躊躇しないのは、
「形あるもの」と「形のないもの」どちらか…?
続きは編集後記で。
生前贈与は「節税の王道」
![](https://souzokusamurai.com/wp-content/uploads/2022/08/相続対策の優先順位とは?-1024x576.jpg)
相続税の節税の中で
生前贈与は一番使われている対策だと思います。
相続税を安くしたい。
そのためには、
その方の財産を減らせばいい。
税務的な懸念や
手続きの詳細は省きますが、
要は、
自分の口座から、
子供や孫が管理している口座へ。
そこに資金を移す。
簡単です!
・贈与金額の適正値
・非課税制度の特例活用
・受贈者の数
この辺りになると税理士の分析が必要です。
ただ、「節税の王道」には違いないですね。
目的が「節税」だけだと弱い
![](https://souzokusamurai.com/wp-content/uploads/2022/08/高齢者 -1024x576.jpg)
でも、親御さんが、お金を子供に移すことについて喜んでする!
って人は少ないのでは?って思います。
・働きもせずにお金があったら教育的にどうか
・お金を大切にしないのではないか
・自分の老後の資金の方が心配 etc.
渡す方としては、あまりメリットを感じない。
もちろん、「相続税が減る」効果はあります。
でも、嬉しいのは親御さんより子供の方。
そこに、生前贈与が進まないワケ、があるんだと思います。
その「お金」にどんな意味があるのか
![](https://souzokusamurai.com/wp-content/uploads/2022/08/孫-1-1024x576.jpg)
非課税の特例制度の中に、
「子供や孫への教育資金非課税信託」があります。
1500万円まで非課税で贈与できる制度。
主に、おじいちゃん・おばあちゃんから
孫への贈与で使われます。
コンサルしている中での実感ですが、
この制度は「渡す側」も「もらう側」も
「前向き」になりやすい。
おじいちゃん・おばあちゃんとしては、
そのお金の使途が「孫の教育」に限られる。
その安心感と満足感がある。
その子であるお父さん・お母さんとしても、
必ずかかるであろうわが子の教育資金を
親が負担してくれるのは、
とてもありがたい。
「孫の教育」という、お互いの共通目的。
それが「行動」を起こしやすくしているのだと思います。
「あげる人にとっての意味」
暦年贈与でも、どうしてそのお金を贈与するのか
どう使ってほしいのか
その意味や想いにフォーカスして
相続対策全般を考えることが、
前に進めるためには必要だと思います。
まとめ
ちなみに、この「教育資金非課税信託」の適用期間は、
現時点では令和5年3月31日まで、となっています。
【参照】
No.4510 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税|国税庁 (nta.go.jp)
ただ、メリット・デメリットがありますので
専門家と確認しながら検討してくださいね。
【編集後記】
私は「形のないもの」に
それが価値あるものと判断すれば
躊躇なくお金を払う方です。
自己投資
家族の想い出作り
教育
逆に「物」にはケチってしまいます・・・
その点は夫婦の価値観が同じでよかったと思います。